mika_’s diary

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女性管理職について思うこと

あなたがお勤めの会社には「女性管理職」はいらっしゃいますか。

私は男女比7:3の会社に勤めています。3割の女性も半分以上はパートの方々です。
管理職に登用されうる正社員の割合で言うと9:1ほどです。
そんな【THE男社会】の弊社ですが、世の中の流れを受け、3年ほど前から女性も管理職に登用されるようになりました。

数少ない女性技術者として今の会社で働く私にとってはこれは喜ばしい傾向なのでしょうか。それとも違うのでしょうか。


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女性管理職の分類

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男女比が極端な会社で、女性が男性と同じような基準で評価をされるのは難しいのではないか、と私は思っています。

一概に女性管理職と言っても「自分自身の努力で管理職の地位を手に入れた人」「時代の後ろ盾があって管理職の地位を手に入れた人」の2種類のパターンが存在します。


前者の「自分自身の努力で管理職の地位を手に入れた人」は男性並みに働くことにより、会社から評価を受け、管理職になった人。

後者の「時代の後ろ盾があって管理職の地位を手に入れた人」は女性活躍の社会的な流れに会社が押されて、女性管理職の割合を高めるために抜擢されて人。

この二方には埋められないギャップがあると感じています。


自分自身の努力で管理職の地位を手に入れた人

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自分自身の努力で管理職の地位を手に入れた女性は「自分は人並み以上に仕事に力を注いできた」という自信と誇りを持って働いています。

その思いが強すぎるあまり「なかなか私ほどの働きができる女性はいない」「男性に甘えて出世した人とは一緒にされたくない」という思考を持っている人もいます。

女性の活躍できる場所を増やしたい、女性の働きやすい環境を作りたいという思いはあるものの「男並みに死に物狂いで働いてきた」という経験から、後輩女性に「出世したければ私くらい努力しないと無理」「私の若い頃はそんなんじゃ認められなかった」といった価値観を持って接してしまうこともあります。

それでは女性の働きやすい環境を作るどころか、時代に逆行しています。

「私はこんなに辛い思いをしたの、だからあなたもできる!耐えられる!がんばれ!」ではなく「私はこんなに辛い思いをしたの、だからあなたには同じ思いをしなくていい方法を提案したいの」という発想に転換していかないと、後輩は続いてはいきません。


時代の後ろ盾があって管理職の地位を手に入れた人


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一方で、つい数年前までは出世とは無縁で働いていたのに、女性活躍推進法の制定により会社が女性管理職の登用に積極的になった結果、年齢と社歴を理由に管理職に登用された、時代の後ろ盾により管理職の地位を手に入れた女性もいます。

ある日突然、上司から昇級試験を受けるように言われ、右も左もわからず勉強をして、同時期に受験した男性よりも低い基準で昇級をしていく。

そもそも彼女たちは管理職になることを望んでいたのでしょうか。
時代の後ろ盾で管理職に登用された先に待っているのは、不慣れなマネジメント業務、男性だらけで意見のいいづらい会議への出席、さらには「女だから優遇されて管理職になれた」という男性からの嫉妬の眼差し。

女の敵は女」とはよく言ったもので自分自身の努力で管理職の地位を手に入れた女性からも敵視される日常が待っているかもしれません。

そんな上司の背中を見ていたら後輩女性は出世に希望が持てなくなってしまいます。


まとめ

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女性の活躍できる場所を増やそう、女性の働きやすい環境を作ろう
そう言った流れはとても素晴らしいことだと思います。
しかし、それは女性管理職を積極的に登用していくことで叶えられることなのでしょうか。



もしかしたら私にも何年ごかに管理職登用の話が降ってくるかもしれません。
その時、私は自分自身の働きが評価されたからなのか、時代の流れで抜擢されたのか、自分自身で迷わずに答えが出せるのでしょうか。



後輩に不自由な思いをさせない上司になれるのでしょうか。

「女だから」の目線に耐えられるのでしょうか。


「嫉妬させないほど結果を残す」
これが今の私のたどり着いた答えです。

その時、自分の辛かったことを後輩に強要するのではなく、経験値をシェアしてより働きやすい会社とは何かを提案していけるようになりたいと思います。


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