有給休暇のすすめ
私は正社員として新卒から今の会社で働き始めて、8年がたとうとしています。
正社員なので有給休暇があるのですが、入社当時と今とでは有給休暇に対する考え方もだいぶ変わったなと思います。
どのように変わったのか、そのきっかけはなんだったのかを書いていこうと思います。
入社1年目:有給あまりない期
入社時に3日間だけ有給休暇が与えられていました。
当時は研修も多く、いつ休んだらいいのかわからないため、有給を使うと言う発想が私を含め同期の間にもなかったように思います。
3日しかないと体調不良で休まざるを得ない場合に備えて取っておきたいと言う風に考えていました。
自分の息抜きのために有給を使ってしまって、体調不良の時に残っていないと言う自体は避けたいですね。
体調不良で我慢して出社するのも迷惑ですし、欠勤扱いになってボーナスの査定に影響するのも不本意です。
そんな事情により入社時に与えられた3日間の貴重な有給は使われることなく次年度へと持ち越しされました。
入社2年目から4年目:ガムシャラ期
入社2年目からの有給は、前年度の残りに10日と勤続年数がプラスされた日数が加算された日数になります。
1年に加算される最大の日数は20日に決まっており、10年目以降は1年ごとに20日増えていきます。
繰り越せるのは2年まで、最大40日までです。
入社2年目は前年度に使わなかった3日と10日と1日(勤続年数=1年)で合計14日になりました。
この頃は「自分都合で有給を取る」なんて言う気持ちは全くなかったように思います。
勤続年数とともに増える仕事量、のしかかってくる責任。
1日でも休んだら仕事の調整ができなくなる気がして、怖かったです。
仕事を覚えてきたと言っても数年先の先輩には実力は遠く及ばない気がしていました。
上司に「たまには有給でも使えば」と言われたこともありましたが、ほぼ使っていませんでした。
幸い体も健康なので体調不良での有給消化もなし。4年目までの間に有給の日数は会社の規定で貯金できるマックスの40日まで貯まっていました。
当時の私の考え方は
休まずに頑張ること=素晴らしいこと
でした。
入社5年目:新婚期
入社5年目で遠距離でお付き合いしていた彼と結婚するために地方の支社から本社に入る部署へ転勤をすることになります。
部署が変わり、上司が変わり、同じ会社内での転勤のはずなのにまるで違う会社に移ったかのように環境が変わりました。
転勤して1ヶ月後に結婚式・新婚旅行を控えていた私は、異動したての部署で2週間の長期休暇を取得しました。
入社してから最長の休みです。これから先もこんな長い休暇を取得することは産休・育休を除いて、ないと思います。
さて、入社5年目では結婚もしたのですが、苗字・住所が変わるのでそれに伴いさまざまな手続きが必要です。
平日しか開いていない役所へ行ったり、銀行へ行ったり、何日か有給を取得しました。
入社6年目から:働き方改革の波
入社6年目の頃には働き方改革の本格化が進み、年5日以上の有給休暇の取得が義務付けられました。
会社では違反をしないように年度の始めに5日間の有給取得日を申請する制度が導入されました。
今まで用事のない日に休みを取ったことのない私はこの制度にとても戸惑ったことを覚えています。
お子さんがいらっしゃる人は、入学式、運動会などの学校行事の日に合わせて申請したり、持病のある人は定期通院の日に合わせて申請したりしていました。
「私はいつ休んだらいいんだろう」
今まで有給休暇という社員の当然の権利を行使してこなかった私はこんな簡単なことを決めるのに時間がかかってしまいました。
年度の最初に決めた休暇日にドンピシャで替えの効かない予定の入ることなんてまずありませんでした。
休みでも特にやることがなく、土日は混んでいてなかなかいけないお店で一人でランチをしたり、ゆっくりショッピングをしたり、読書したり、ゴロゴロしたり、ゆるりとした休日を過ごすことが多かったです。
夫が仕事で私だけ休みという日もありました。
そこで私は気づいたのです。
「平日に休むってこんなに自由なのか」 と。
これ以降、私は予定がなくてもたまに有給を取得してゆるりとた自由な時間を楽しむようになりました。
入社8年目の現在
今年は義務付けられている5日に加えて現時点で10日有給休暇を取得しています。
予定のある有給もありましたが、予定のない有給もありました。
有給の理由は「私用のため」で申請しています。
自分のためにゆっくりする。
これも立派な理由なのです。
むしろ何も予定がない日の休みこそ重要なのです。
入社4年目までのガムシャラ期には気づくことのできなかった休暇の理由です。
来年度以降も有給に対するこの考えは変わらないんだろうなと思います。
まとめ
当然ですが、有給休暇の取得は労働者に与えられた権利です。
上司に阻止されたり、理由を細かく聞かれたり、本来であればそんなことはあってはいけないです。
私は会社とともに働き方改革の波に乗り、有給休暇に対する考え方が大きく変わりました。
入社4年目までのガムシャラ期の自分を否定するつもりは微塵もありませんが、あのときの働き方を続けていたら、精神的に苦しくなっていたかもしれません。
職場の雰囲気的に有給休暇を申請しづらい空気があるかもしれません。
しかし、来年、再来年になった時に急に有給を取得しやすい雰囲気に変わることはないです。
もしかしたら周りも有給休暇を申請しづらい雰囲気を同じように感じ取っているかもしれません。
最初の一歩は怖いですけれど、それがきっかけとなり働きやすい環境に変わることを祈ります。